鯱は古来、城郭の屋根に据えられ、火除けと守護の象徴とされてきました。
本作はその意匠を、透きとおるガラスで再構成しています。

木材と真鍮の台座は大地の安定を示し、その上に跳ね上がる鯱の姿は、水の力を宿しながら空へと向かう力強さを表しています。
透明な素材が生み出す光と影の変化は、鑑賞の場や茶席において静かな存在感を放ちます。

  • 作品名:
  • 寸法:H15.7×φ10cm
  • 重量:395g
  • 材質:ウエンジ、本榧、ガラス、真鍮、LED、他
Date : 2024-12-11 Wed.
Author : 加藤 渉
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