築古住宅の断熱性能を自力で改善

築古住宅の断熱性能を自力で改善

昨年、新居とアトリエを兼ねた家に引っ越しました。

築20年ほどの住宅なので覚悟はしていましたが、住み始めてすぐに実感したのが断熱性能の低さです。冬場は暖房をつけていても足元がひんやりして、天井付近との温度差も気になります。夏は屋根からの熱が室内にこもって、エアコンの効きもいまひとつ。光熱費もなかなかの金額に。

というわけで、DIYで断熱リフォームを進めることにしました。


なぜ天井裏の断熱なのか

今回取り組んでいるのは、天井裏への断熱材の追加敷設です。

屋根と居住空間の間にある天井裏は、外気の影響を受けやすい場所の一つ。冬は室内の暖かい空気が天井から逃げていき、夏は焼けた屋根の熱がじわじわと室内に伝わってきます。ここの断熱を強化すれば、冷暖房効率の改善が期待できます。

壁や床の断熱と比べると、天井裏は点検口から入れるスペースさえあれば施工しやすいのも良いところ。我が家の場合、小屋裏が広く作業も比較的しやすいです。解体工事は不要なので、DIYでも比較的手を出しやすい部位だと思います。


一層追加しただけで体感が変わった

作業内容は、既存の断熱層の上にグラスウールを重ねていくというシンプルなもの。地味な作業ですが、効果は想像以上でした。

一層増やしただけで、室内の冷え込みがかなり和らいだのです。

以前は朝起きると室温が一桁台まで下がっていることもありましたが、断熱材を追加してからは冷え込みがはっきりと穏やかになりました。暖房の効きも良くなって、設定温度を少し下げても十分暖かい。これなら光熱費にも良い影響がありそうです。


目標は厚さ300mm以上

最終的には300mm以上の厚みを目指しています。過ごす時間の長い仕事部屋は400mmほどにしても良いかもしれません。

断熱性能は基本的に厚みに比例するので、重ねれば重ねるほど効果が上がります。寒冷地の新築住宅では天井断熱に300mm以上のグラスウールを使うことも珍しくないそうです。我が家は関東圏ですが、同程度の断熱性能を確保できれば、年間を通じて快適な室内環境になるはず。


DIYでやるメリットと注意点

業者に頼めば数日で終わる作業ではありますが、自分でやるメリットもあります。

天井裏に実際に入ってみると、既存の構造がどうなっているか、どこに隙間があるかがよくわかります。これは今後のメンテナンスにも役立つ知識になりますし、特別な工具もいらず費用も材料費だけで済むのでかなり抑えられます。

ただ、作業環境は正直なところ快適ではありません。天井裏は狭くて動きづらいですし、グラスウールは素肌に触れるとチクチクするので、長袖・長ズボン・手袋・マスクは必須です。梁の上を移動するときは天井板を踏み抜かないように気をつける必要もあります。


ゆくゆくはアトリエも

今回の作業は居住スペースが対象ですが、ゆくゆくは敷地内に建つアトリエの断熱も手がけたいと考えています。

制作作業をしていると、室温は集中力にかなり影響してきます。寒くて手がかじかんだり、暑くて集中が切れたり。そういった環境要因を減らして、制作により没頭できる空間にできたらいいなと思っています。


一歩ずつ進めていく

住宅の断熱改修は、一度に全部やる必要はありません。優先度の高いところから少しずつ進められるのが、DIYの良いところだと思っています。

まずは居住スペースの天井裏や床下を仕上げて、家族が快適に過ごせる環境を整えること。それができたら、次はアトリエへ。焦らず、一歩ずつ進めていくつもりです。

1間幅の広い廊下を埋め尽くす大量の断熱材。家全体に敷き詰めるだけで6束使いました。さらに倍以上は買わないといけない。
« Previous Post